【展示についての追記あり】ワークショップ報告「今日の原稿用紙」(2016年4月2日)
2016年4月2日に開催された「ポエトリー・フェスfrom仙台・前橋・福岡in東京」のプレイベントとして、同日の午後行われた詩作のためのワークショップ。TOLTA初のワークショップとなった。16名が参加し、終了時に全員が作品を提出した。
人が詩を書くきっかけは何だろうか。本ワークショップでは詩作の重要な動機として「感情」に焦点をあてることを試みた。このため参加者は「待ち合わせ」という、感情を誘発する経験を実際に行うために、街角に立たなくてはならない。この架空の「待ち合わせ」において、待つ相手と場所は、その場で参加者自身が考えて決定する。また「待ち合わせ」を実行している間には、自身の身体と感情の動きに集中するためのさりげない動作を行う指示が与えられる。
「待ち合わせ」終了後は、この間に感じたことをすべて言葉にして書き出し、そこから選択と並び替えの作業を行うことで、詩を完成させた。全体の手順は以下のようなものとなる。
1.出発地点となるライブ会場から、参加者全員で江戸川橋周辺の街路を散歩する。江戸川橋公園に到着したら、配布されたキットをひらき、「待ち合わせ」についての説明を受ける。
2.ここからはひとりの作業となる。参加者はそれぞれ「待ちあわせ」場所と「待ち合わせ相手」を決めて、移動する。
3.キットの指示にしたがいながら、「待ち合わせ」を行う。
4.30分後、地図を頼りに自力で出発地点の会場へ戻る。会場には机と椅子が用意されている。キットの指示に従い、下書き用紙に、待っている間に自分が感じた事、考えた事を手を止めずに書きだす。つぎに、書きだした言葉から気に入ったものを選択し、詩として並び替える。
5.原稿用紙へ清書する。
※本ワークショップで制作された作品は、2016年5月に開催される前橋ポエトリーフェスティバル内で展示される。
TOLTAワークショップ「今日の原稿用紙」
2016年4月2日(土)
東京・江戸川橋で開催
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前橋ポエトリーフェスティバル
2016年5月14日~29日
【展示】TOLTAワークショップ『今日の原稿用紙』作品展
会場 煥乎堂3階ふるほん書店
日時 5月14日(土)~5月29日(日)10:00-20:00
観覧無料
煥乎堂は前橋の歴史ある書店で、前橋および群馬の郷土資料も揃っています。
3階の展示スペースで、本ワークショップで制作された作品を展示します。
(2016年5月10日追記)