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TOLTA マイナンバープロジェクト(2020年4月20日~)

 
2020年4月19日現在、新型コロナウイルス感染症の世界累計の感染者数は230万人を超え、感染症による死者数は16万人を超えました。日本国内の感染者数は1万人を突破、死者は200人以上となりました。
 
日本では、感染を疑い検査を受ける基準のひとつが、37.5℃以上の発熱が4日以上つづくこととされています。
 
疑いのある者には14日間の隔離を!
10人以上の集会は自粛!
他人とは2メートル以上の距離を保て!
トイレットペーパー・ティッシュペーパーの購入は1家族につき1点まで!
 
かつてこれほどまでに、私たちを取り囲む数字に対して、日々の生活の中で敏感になったことはあったでしょうか。
私たちは数について考えるためのプロジェクトを始めることにしました。
 
感染症対策の基本は、感染者の他人との接触を断つことです。
けれど無症状者・軽症者の割合が高いこの感染症に際しては、誰が感染者なのかを特定すること、感染者のみの行動を規制することは容易ではありません。
そのため、求められるのは、感染の疑いのある者もそうでない者もひとまとめに大規模な数の人間の行動を統制するための制度と技術です。
人々の移動制限、購入物資の管理、行動記録の取得が世界各国でさまざまなレベルで試みられていることはみなさんも知るところでしょう。
 
強制力は強ければ強いほど効率はいい。
けれども、感染症対策の名のもとに、国家による人間の管理が細部まで徹底される社会を私たちはどこまで許容できるのだろうか。
たとえば、小売店やオンラインショップでの購買履歴、各種交通機関の利用履歴、インターネットの閲覧履歴、既往歴、現在の健康状態、世帯年収……等々が「マイナンバー」によって一元管理されるとしたら。
「マイナンバー」に紐づけられた情報が国家によって全面的に把握され、それにもとづいて私たちの行動に制限が加えられるとしたら。
 
感染症との戦いは、自由をおびやかすものとの戦いでもあるでしょう。
 
私たちはこのプロジェクトを「マイナンバープロジェクト」と呼ぶことにしました。

■本プロジェクト参加者は、4月20日から5月19日までのあいだ毎日、数字を含んだテキストをオンライン上で共有したスプレッドシートに記入します。
■テキストは入力時点ですべて匿名化されます。誰がどのテキストを書いたのかは他の参加者にはわかりません。
■このテキストをもとにTOLTAが詩をつくります。
■完成した作品は夏~秋ごろ、紙の本、また電子書籍等で公開、販売する予定です。
 
■参加者
TOLTA(河野聡子、佐次田哲、関口文子、山田亮太)
ゲスト(敬称略、順不同)
大崎清夏、文月悠光、及川俊哉、宮尾節子、
タケイ・リエ、北條知子、小峰慎也、暁方ミセイ、
岡本啓、柴田望、三上温湯、吉田恭大
 
 

どうぞご期待ください。

 
 

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